ホロとロレンスの旅は、想像をはるかに超えていた。
ホロは村で神として崇められてきた狼だ。何百年も生きており、博識で聡明。その知恵は行商人として何年も経験を積んできたロレンスをも軽々と上回る。商売の場面でホロがより有利な取引を見抜いたり、ロレンスが気づかなかった価値を見抜いたりする場面が何度もあって、たじたじになるロレンスが見ていてなんとも面白い。
行商というテーマを軸にしたアニメはなかなかない。物の値段が決まる仕組み、売り買いの駆け引き、経済の流れ——見ているうちに自然とお金や商売についての知識が身につく感覚がある。こんなに知的好奇心を刺激されるアニメは珍しいと思う。
でも何といっても、ホロがかわいい。狼でありながら可憐な少女の姿で旅をするホロは、凛としていて強い。でも時々ロレンスに甘えたり、からかったりする姿がとにかくいい。強さと可愛らしさが同居しているキャラクターの魅力は、このアニメ最大の武器だと思う。
ロレンスの変化も見どころだ。最初は狼の姿に怯えていた彼が、旅を重ねるうちにホロとの距離を縮めていく。ホロを守ろうとする場面では、思わずグッとくる。二人の関係が少しずつ変わっていく様子を追うだけで、このアニメを見る価値がある。
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