タコピーは可愛い。見た目はまるでドラえもんのようなキャッチーなキャラクターで、最初はほのぼのした作品に見える。でもそれが、この漫画の一番恐ろしいところだ。
タコピーは「ハッピー星」からやってきた宇宙人で、人間を幸せにすることが使命だ。そして出会った少女・しずかちゃんのために、何でもする。本当に、何でもしてしまう。タコピーに人間の道徳観はない。善悪の判断基準がないまま、ただ目の前の子供の指示に従って行動する。その無邪気さが、取り返しのつかない結果を生んでいく。
この作品が突きつけるのは、子供という存在の残酷さだ。子供は悪意がない。でも悪意がないからこそ、歯止めが効かない。道徳観を持たないタコピーと、道徳観が未発達な子供が組み合わさった時に何が起きるか——それをこの漫画は容赦なく描いている。読んでいて心が痛くなるのに、続きが気になって止まらない。
そして終盤、タコピー自身に驚愕の過去が明かされる。それまでの展開が全て別の意味を持ち始める瞬間の衝撃は、読み終わった後もしばらく頭から離れない。
可愛い見た目に騙されてはいけない。でも、その可愛さがあるからこそ刺さる。最後まで読んで欲しい一作だ。
アニメ版は全6話。dアニメストア・DMM TV・U-NEXT・ABEMAなどで視聴できる。
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