正直に言うと、最初はほのぼの日常系アニメだと思っていた。
主人公の乙坂有宇は、「5秒だけ他人に乗り移ることができる」という特殊な能力を持っている。その能力を使ってテストで高得点を取ったり、少しずる賢く立ち回ったりする姿が描かれ、序盤は学園コメディのような雰囲気で物語が進んでいく。
しかし、『Charlotte』はそんな作品ではなかった。
物語が進むにつれて能力者たちを取り巻く世界の真実が少しずつ明らかになり、ストーリーは想像もしなかった方向へ進んでいく。
最初は「5秒だけ人に乗り移る能力」という小さな話だと思っていたのに、気がつけば世界規模の物語へと発展していた。
この作品の凄いところは、視聴者に先を読ませない構成力である。
1話を見た段階で最終話の結末を予想できた人はほとんどいないのではないだろうか。少なくとも私は全く想像できなかった。
笑えるシーンがあり、青春ドラマがあり、そして胸が苦しくなるような展開もある。物語の途中では思わず言葉を失うような出来事も待ち受けており、視聴を止めることができなかった。
特に中盤以降は怒涛の展開が続く。
主人公たちが抱える苦悩や選択が物語を大きく動かし、気づけば序盤とはまったく違う作品になっている。それなのに決して無理やりではなく、すべてが一本の線としてつながっていく構成が見事である。
そして迎える最終話。
賛否が分かれる部分もあるかもしれないが、私は大好きだった。主人公が最後に選んだ道と、その結末には強く心を動かされた。
『Charlotte』は、視聴者の予想をいい意味で裏切ってくれる作品である。
「なんとなく日常系っぽいな」と思って見始めた人ほど衝撃を受けるだろう。最初に抱いた印象と、見終わった後の印象がここまで変わるアニメはそう多くない。
先の読めないストーリーが好きな人や、青春とSFが融合した作品が好きな人にはぜひ見てほしい一本である。
TVアニメは全13話で、2015年夏アニメとして放送された。現在は各種動画配信サービスで視聴可能なため、最新の配信状況を確認してほしい。
こんな展開になるなんて聞いてない——「Charlotte」が最高の裏切りを見せてくれた【感想】
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