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BLUE GIANT 感想|ジャズを知らなくても魂が震える音楽映画
ジャズに詳しくなくても関係ない。
この映画は、音楽の知識がゼロでも全身に鳥肌が立つ。
「BLUE GIANT」は、音楽に人生を懸ける若者たちの熱量を、圧倒的な映像と音で体験させてくれる作品だ。
🐾 ここまで読んで気になったら
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世界一のジャズプレイヤーを目指す宮本大
主人公の宮本大は、仙台で暮らす高校生。
ある日聴いたジャズに衝撃を受け、「世界一のジャズプレイヤーになる」という目標を掲げ、テナーサックスを手に取る。
無謀とも言える夢を本気で追いかける姿
楽譜もまともに読めない。
プロの世界も知らない。
それでも大は、自分の可能性を疑わず前に進み続ける。
普通なら笑われてしまうような夢を、本気で信じて努力する姿が、この作品の大きな魅力だ。
大の演奏には技術だけではなく、人生そのものが乗っている。
だからこそ、観ている側の心まで揺さぶられる。
三人の若者が作り上げるジャズバンド
上京した大が出会うのが、天才ピアニストの沢辺雪祈と、ドラム未経験の玉田俊二だ。
性格も才能も全く違う三人が、バンド「JAZZ」を組み、東京のジャズシーンへ挑んでいく。
天才ピアニスト・沢辺雪祈の孤高さ
雪祈は幼い頃からピアノに打ち込み、圧倒的な技術を持つ天才だ。
しかし、その才能ゆえの孤独や葛藤も抱えている。
音楽に対する考え方も大とは大きく異なり、衝突することも多い。
ゼロから挑戦する玉田俊二の姿
そして本作で特に心を動かされるのが玉田だ。
ドラム経験は完全なゼロ。
才能のある大や雪祈の隣に立つため、ひたすら練習を重ねる。
手にマメを作り、血が出るほど努力する姿には胸を打たれる。
天才の物語は美しい。
しかし、才能がないところから必死に追いつこうとする人間の姿には、別の種類の感動がある。
玉田の成長は、本作の大きな見どころだ。
圧倒的な演奏シーンが生む鳥肌
この映画最大の魅力は、何と言っても演奏シーンだ。
音楽を「見る」ことができる映像表現
ジャズのセッションが始まった瞬間、画面の迫力が一気に変わる。
音と映像が完全に融合し、まるでライブ会場にいるような感覚になる。
演奏者の感情、音のぶつかり合い、会場の空気。
それらすべてがスクリーンから押し寄せてくる。
アニメだからこそ表現できるジャズ
本作では、モーションキャプチャーやロトスコープなど複数の技法を組み合わせ、ミュージシャンの動きや演奏の熱量を表現している。
単純にリアルな演奏を再現するだけではなく、音楽を聴いた時に感じる感情そのものを映像化している点がすごい。
「アニメでしかできない音楽映画」と言われる理由が、そこにある。
三者三様の「夢との向き合い方」
「BLUE GIANT」の魅力は、ただジャズを描いているだけではない。
三人の主人公が、それぞれ違う形で夢と向き合っていることにある。
才能を信じて突き進む大
大は、根拠よりも情熱で進むタイプだ。
「世界一になる」という言葉を、ただの夢ではなく現実にするために努力し続ける。
才能を持つ者の苦悩を抱える雪祈
雪祈は技術を持っているからこその苦しみを抱えている。
才能がある人間には、才能がある人間なりの悩みがある。
努力で壁を越えようとする玉田
玉田は二人とは違い、何も持たないところから始まる。
それでも諦めず、少しずつ成長していく。
三人の違いがあるからこそ、音楽が重なった瞬間の美しさが際立つ。
原作から受け継がれた熱量
原作は石塚真一による漫画作品。
シリーズを通して描かれるジャズへの情熱
「BLUE GIANT」は、ジャズというジャンルを題材にしながら、根底にあるのは夢を追う人間の物語だ。
音楽経験がない人でも共感できるのは、描いているものが「音楽」だけではなく、「何かに本気で挑む姿」だからだ。
音楽が人生を変える瞬間を描いた作品
見終わった後、楽器を始めたくなる。
サックスでも、ピアノでも、ドラムでも。
何かに挑戦したくなる衝動が残る。
音楽が好きな人にはもちろん、ジャズを知らない人にも強くおすすめできる。
「BLUE GIANT」は、音楽の力を真正面から信じた作品だ。
作品情報
「BLUE GIANT」は石塚真一による漫画で、「ビッグコミック」(小学館)にて2013年から2016年まで連載、全10巻で完結。その後も続編シリーズが展開され、シリーズ累計発行部数は1200万部を突破している。アニメ映画は2023年2月公開、監督は立川譲、音楽は上原ひろみが担当。興行収入12億円超を記録し、日本アカデミー賞最優秀音楽賞・優秀アニメーション作品賞を受賞。dアニメストアなどで視聴できる。
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