死んだ後の世界を舞台にしているのに、こんなに「生きる」ことについて考えさせられるアニメがある。

「Angel Beats!」は、現世に未練を残したまま死んでしまった高校生たちが集まる死後の世界で、不条理に抗うために結成された「死んだ世界戦線」の物語だ。コメディとシリアスが入り混じる独特のテンポで進んでいくが、その中に挟まれる感情の波が本当に大きい。

特に心を持っていかれるシーンが2つある。一つは、ある仲間が世界からいなくなってしまう場面だ。そのタイミングで流れる挿入歌の存在がずるい。曲と映像と感情が完璧に噛み合った瞬間、涙腺がもう持たない。曲名は伏せるが、これを聴くだけで泣けるという人も多いはずだ。

もう一つは、物語の中盤で明かされるある真実だ。それまで何気なく描かれていた事柄が、ここで一気に意味を持って繋がる瞬間がある。詳しくは書けないが、知った時の感動は、伏線が噛み合う気持ちよさと、登場人物たちの繋がりへの感動が同時に押し寄せてくるものだった。

ギャグシーンも多く、見ていて笑える場面もたくさんある。でもそのギャップがあるからこそ、感動するシーンの重みがより増す。笑って、泣いて、また笑って——その振れ幅の大きさが、このアニメを特別なものにしている。

全13話。dアニメストアなどで視聴できる。