「魔入りました!入間くん」の面白さは、一言で言うと「毎回予想を裏切ってくる」ことだと思う。
入間くんは人間でありながら魔界に迷い込んだ主人公だ。普通に考えれば弱者のはずなのに、なぜか毎回予想外のところで大活躍してしまう。しかもそれが無理やりな展開ではなく、入間くん自身の特殊な人生経験と、魔界と人間界の感性のズレから自然に生まれてくるのが絶妙だ。悪魔たちが常識だと思っていることが入間くんには通じなくて、逆に入間くんの行動が悪魔たちには非常識に映る。そのすれ違いが毎回笑いと驚きを生んでいる。
入間くんに感化される悪魔たちの存在も、この作品の大きな魅力だ。最初はただ強くてちょっと怖い存在だったキャラクターたちが、入間くんと関わる中で少しずつ変わっていく。その掛け合いがコミカルでありながら、どこか温かい。気づいたら「このキャラ好きだな」と思っているキャラクターが増えていくのが、この作品の底力だと思う。
クラスメイト全員が成長していく様子も見どころのひとつだ。最初はバラバラだった個性的なメンバーたちが、少しずつ繋がりを深めていく。ユニークな先生たちとの関わりも含めて、魔界の学校生活全体が楽しくて仕方ない。
コメディとして笑えるし、キャラクターの成長として熱くもなれる。そのバランスが絶妙で、気軽に見始めたのにいつの間にか全員を応援していた——そういう作品だ。