「プラスティック・メモリーズ」は、正直に言うと展開が読める作品だ。どこに向かっていくのか、序盤からなんとなく分かってしまう。それでも最後には号泣していた。そういうアニメだ。
舞台は、アンドロイド「ギフティア」が人間と共存する世界。主人公のツカサは新入社員として、ギフティアの寿命が近づいた際に回収する部署に配属される。そこでコンビを組むことになったのが、ギフティアのアイラだ。
アイラは最初、どこかぶっきらぼうで近寄りがたい雰囲気を持っていた。でもツカサが真正面から向き合い続けることで、少しずつ心を開いていく。その変化がじんわりと温かくて、気づいたら二人の関係から目が離せなくなっていた。
そしてこの作品の切なさの核心は、アイラ自身にも寿命があるということだ。回収する側にいたはずの二人が、やがてその現実と向き合っていくことになる。分かっていた展開なのに、いざその瞬間が来ると胸が締め付けられた。
結末が見えていても感動できるのは、それまでの積み重ねがちゃんとあるからだと思う。二人が過ごした時間の重さが、ラストをあれほど切なくする。「分かってた」と思いながら泣ける——そういう作品は案外少ない。