📋 目次

  1. ゾン100 感想|ゾンビよりブラック企業の方が怖い?人生を取り戻す青春ゾンビコメディ
  2. ブラック企業から解放された主人公・天道アキラ
  3. 「ゾンビになるまでにしたい100のことリスト」
  4. ゾンビ作品なのに明るく爽快な世界観
  5. 仲間たちが見つける本当に大切なもの
  6. 音楽が作る「ゾン100」らしい空気感
  7. ゾンビより怖いものは何なのか
  8. 怖いだけではない、新しいゾンビ作品
  9. 作品情報

ゾン100 感想|ゾンビよりブラック企業の方が怖い?人生を取り戻す青春ゾンビコメディ


ゾンビが現れた瞬間、主人公は恐怖で震えるどころか歓喜した。
「今日から会社に行かなくてもいいんじゃね?」
この一言で、「ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜」という作品の方向性がすべてわかる。

🐾 ここまで読んで気になったら

ブラック企業から解放された主人公・天道アキラ


主人公の天道アキラは24歳、ブラック企業に勤める3年目の会社員だ。
入社当初は夢と希望を持っていたものの、現実は終電までの残業、休日出勤、理不尽な仕事の連続。
気づけば心も体も限界を超え、ただ毎日を消耗するだけの生活になっていた。

ゾンビ発生が「絶望」ではなく「自由」になる


そんなアキラの前に現れたのが、ゾンビ・パンデミックだった。
街は混乱し、人々は逃げ惑う。
普通なら世界の終わりとも言える状況だ。
しかしアキラだけは違った。
「もう会社に行かなくていい」
その事実に気づいた瞬間、彼の人生は再び輝きを取り戻していく。
ゾンビよりもブラック企業の方が怖かった——。
この逆転した価値観こそ、本作最大の面白さだ。

「ゾンビになるまでにしたい100のことリスト」


自由を手に入れたアキラが最初に始めること。
それは「ゾンビになるまでにしたい100のことリスト」を作ることだった。

後回しにしていた夢を全力で叶えていく


告白する。
合コンする。
日本一周する。
普通に生きていたら「いつかやろう」と後回しにしてしまうことを、アキラはゾンビだらけの世界で本気で実行していく。
死が迫っているからこそ、今を全力で楽しむ。
その姿は単なるギャグではなく、「自分は本当にやりたいことをできているか」と見る側にも問いかけてくる。

前向きすぎる主人公が作品を明るくする


ゾンビ作品といえば、絶望や恐怖が中心になることが多い。
しかし「ゾン100」は逆だ。
世界が崩壊しているからこそ、主人公は人生を取り戻していく。
アキラのポジティブさは、見ているこちらまで元気にしてくれる。

ゾンビ作品なのに明るく爽快な世界観


本作の大きな魅力のひとつが、圧倒的に明るい演出だ。

カラフルに描かれるゾンビパニック


ゾンビが登場する作品でありながら、画面全体の印象は非常にポップ。
血しぶきやアクションシーンすらカラフルに描かれ、一般的なゾンビ作品が持つ暗さや重苦しさを感じさせない。
絶望的な状況なのに、見ていて不思議と気持ちがいい。

「死」ではなく「生きること」を描いたゾンビ作品


本作が他のゾンビ作品と大きく違うのは、テーマの中心が「死の恐怖」ではなく「生の解放」にあることだ。
ゾンビという非常事態によって、アキラは失っていた自分らしさを取り戻していく。
世界が終わる時、人は何をしたいのか。
その問いを明るいエンタメとして描いているのが、本作の魅力だ。

仲間たちが見つける本当に大切なもの


アキラの旅には、個性豊かな仲間たちが加わっていく。

シズカが見直す仕事中心だった人生


シズカは外資系金融会社で働いていた優秀な女性だ。
冷静で合理的な性格だが、ゾンビ禍という極限状態の中で、自分が本当に大切にしたいものと向き合っていく。

ケンチョが抱える家族への思い


ケンチョもまた、明るく振る舞いながら心の中に大きな葛藤を抱えている。
九州に残した家族への思いなど、それぞれがゾンビ世界の中で自分自身と向き合うことになる。
ゾンビという極限状況が、キャラクターたちの本当の気持ちを浮かび上がらせる構成になっている。

音楽が作る「ゾン100」らしい空気感


本作の世界観をさらに引き立てているのが音楽だ。

明るさと切なさを兼ね備えた楽曲


OPテーマ「ソングオブザデッド」(KANA-BOON)、EDテーマ「ハピネス オブ ザ デッド」(シユイ)は、どちらも作品の雰囲気にぴったり合っている。
明るくポップなのに、どこか寂しさも感じる。
人生を楽しむアキラたちの姿と、終わりに向かう世界の対比を音楽でも表現している。

ゾンビより怖いものは何なのか


「ゾン100」は、ただのゾンビコメディではない。
本当に怖いものはゾンビなのか、それとも夢を失って何となく生き続ける日常なのか。

人生を後悔しないために何をするか


アキラはゾンビ世界になったことで、ようやく自分の人生を取り戻した。
それは皮肉なことかもしれない。
しかし、やりたいことに挑戦する姿は、見る人の背中を少し押してくれる。

怖いだけではない、新しいゾンビ作品


ゾンビ作品が好きな人はもちろん、仕事や日常に疲れている人にも刺さる作品だ。
絶望的な世界なのに、なぜか前向きになれる。
アキラの笑顔は、思っている以上に長く心に残る。

作品情報


「ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜」は麻生羽呂(原作)・高田康太郎(作画)による漫画で、「月刊サンデーGX」(小学館)にて2018年から連載中、既刊22巻。世界累計385万部突破。TVアニメは全12話、2023年放送。dアニメストアなどで視聴できる。

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