自転車って、こんなに熱くなれる競技だったのかと気づかされる。
主人公の小野田坂道は、アニメグッズを買うために毎週秋葉原まで往復90kmをママチャリで通っていた、ちょっと気弱な高校1年生だ。アニメ研究部に入るつもりだったのに廃部になっていたところから、ロードレーサーの今泉俊輔との出会いをきっかけに自転車競技部に入部することになる。そこから坂道の中に眠っていた自転車選手としての才能が開花していく。
このアニメの最大の魅力は、選手それぞれに全く違う持ち味があることだ。坂道は驚異的なケイデンス(ペダルの回転数)を武器にする生粋のクライマー。今泉は冷静な頭脳と確実な走りで仲間を支えるオールラウンダー。鳴子は平地で爆発的な速さを誇るスプリンター。一人ひとりの強みが全く違うからこそ、チームとして組み合わさった時の戦略性が面白い。ライバル校である箱根学園や京都伏見にも、それぞれ強烈な個性を持つ選手たちがいて、彼らとの激闘が物語を熱くする。
レースシーンの作り込みが本当にすごい。誰が抜くのか、誰が仕掛けるのか、一瞬の駆け引きで勝敗が決まっていく緊張感がたまらない。坂道が苦しみながらもペダルを回し続け、ライバルに食らいついていく姿を見ているだけで、自然と鳥肌が立つ。スポーツアニメとして、これほど見ていて熱くなれる作品はなかなかない。
そして仲間との絆も丁寧に描かれている。先輩から後輩へ託される想い、チームメイトが繋いでいくバトン——個人競技でありながら、チームで戦う団体競技としての側面が物語に深みを与えている。
TVアニメは1期から5期まで全137話、劇場版・スピンオフも展開されている。dアニメストア・U-NEXTなどで視聴できる。
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