夏の離島という美しい舞台と、じわじわと迫ってくる恐怖感の組み合わせが絶妙だ。

主人公・網代慎平は、幼馴染・潮の訃報を聞いて2年ぶりに故郷の離島・日都ヶ島へ帰ってくる。しかし島には不穏な空気が漂っていた。「自分にそっくりな影を見た者は死ぬ」という伝承が、現実のものとして動き始める。影に殺された慎平は、死の直前に時間が巻き戻る「ループ」能力を手に入れ、島の謎と影の正体を解き明かすために何度も同じ時間を繰り返す。

この作品の最大の見どころは、影とのアクションシーンだ。影は人間の姿をコピーして現れるため、誰が本物で誰が影なのかわからないという恐怖が常につきまとう。その上で繰り広げられる戦闘は、スピード感と緊張感が凄まじい。体を変形させたり、能力を使って翻弄してくる影に対して、慎平たちがどう立ち向かうのかを見るのが毎話たまらなく面白い。

タイムリープを繰り返しながら情報を積み上げ、少しずつ真相に近づいていく構成も見事だ。伏線の張り方と回収が丁寧で、見返すと「あそこがそういう意味だったのか」という発見がある。

タイムリープもの、サスペンス、アクションが好きな人には絶対に刺さる一作だ。

全25話、2022年放送。dアニメストアで視聴できる。